ef-ef14の軌跡

【感想】時計じかけのオレンジ

アニメとかを人によくオススメする癖に、今年見たアニメ作品は数える程。

そろそろ違う刺激が欲しい。新しい”何か”を摂取したい。そう思ってAmazon prime の奥地へ探しに向かいました。

 

早速発見!最近よく耳にするアニメ作品

 

◆ ぼっち・ざ・ろっく!

ぼっちちゃんが陰キャなりに頑張っている姿に感動した・・・かったんだけど、0から3年間もひたむきに努力できる才覚とネットで注目されるほどの実力を携える超美少女を目の当たりにしたら

 

 

 

ぼっちなめんな。っていう悲痛なもこっちの叫びが頭に響いてきて、いつの間にか視聴をやめていました。

その昔「わたモテ」のアニメを見てみたのですが、12話あるのに一人も友達はできず、大して成長もしない主人公の姿を最後まで見せられて、そのぶれなさに驚嘆したんですよね。

やっぱり、そういうふつうじゃないアニメじゃないと楽しめないんだ。荒んでしまった自分の心に悲しくなる。クロじゃなくネモだったら楽しめたのかもしれないね。。

そしてまた流浪の旅に出ました。

 

そして引っかかってしまった。独特なアートワークと名作を予感させるタイトルに足を止めてしまった。

時計じかけのオレンジ

こちらを睨みつける黒い帽子に白いサスペンダー服の少年に誘われ、恐る恐る視聴開始のボタンを押しました。

 

冒頭から、下品!女性の身体を象った趣味の悪いテーブルだらけ。

しかし、主人公 アレックス・デラージにはなんだかカリスマ性を感じる。

アナキンとルークの間みたいな顔してるしw 右目のまつ毛だけ強調されているのが厨二的でカッコイイ。

 

ただ、コイツ、とんでもない悪党です

ホームレスの老人を仲間たちとボコボコにするし、敵チームに喧嘩ふっかけるし、家に押し入って婦女暴行するし。とにかく最悪な奴らです。それらが独特な画で音楽に乗せて行われるから芸術的なものにも見えてしまう不思議。特に「雨に唄えば」を歌いながら暴行するシーンは有名だそう。

 

そして、そんな傍若無人な態度は仲間に対してもでした。

仲間からヘイトを買ってしまい、裏切られて、アレックスだけ警察に捕まってしまいます。

 

収容所から早く出たいアレックスは受ければ釈放されるという特別な治療法を試したいと訴えます。ルドヴィコ治療と呼ばれるそれは暴力的なシーンをひたすら見続けることで暴力的な行為に吐き気を催すようになる治療法でした。

 

暴力を振るうことができなくなったアレックス。そして彼が今まで痛めつけてきた人から復讐されていくというお話です。

 

まぁ自業自得っちゃ自業自得なんですけどねw でも生き物として本来持っているモノを科学で無理やり押さえつけて、人が人たりえなくなるのもまた違うような。行き過ぎた規制は暴力と同じかそれ以上の暴虐に思えました。

主題を考えるのは結構難しい映画・・・。正直、1回見て魅力的に思えたのはそこじゃないですね。

 

独特なアートセンス!衣装や画がスタイリッシュでかっこいい。

かのデヴィッド・ボウイも影響を受けたとか。「Suggragette City」の歌詞にもこの作品を想起させるフレーズが入っています。

 

クラシック音楽との融合もまたオシャレ。ウィリアムテル序曲をBGMに女の子二人とインアウトしてるシーンは笑えましたねw 何回脱がすんよ

 

そしてアレックスが使う独特な若者言葉【ナッドサット語

 

 


『ハイハイゼア!昨日は最高にホラーショーなシニーをビディったぜ!

主人公がドルーギーたちとアルトラ暴力を繰り返したり、デボチカとインアウトしまくる物語だ。え、そんなシニーはビディりたくない?それはアピ・ポリ・ロジー

でも一回試してみたらどうかな。ナイフィー・モロコを飲んだような気分になれてきっとスルージー!ビディらないなら、トルチョック制裁しかないな。ライティライト?』

 

合ってるか不安だけど大体こんな感じだと思います。リアルで使っていたら完全に痛い奴。でもそういうのがイイと感じてしまう厨二心...。

 

ハイセンスでバイオレンス&エロスなスタイリッシュな映画。そして意外とグロはないのが見やすいところ。

思うに、ダンガンロンパみたいな作品かなって思います。

ただし、まったくオススメしません!

特にデートムービーとしては最悪な部類でしょうねw オリラジの藤森さんは彼女とこれを見て酷い空気になったそう。そりゃそうだ。

自分みたいに昨今の流行りの作品とは違った刺激が欲しくなった方は自己責任でどうぞ。

映画見るのは好きなんですが全然詳しくなくて。今作で奇才・キューブリックを認識しました。他には「シャイニング」とか「2001年宇宙の旅」とか撮ってるみたいですね。それらも見てみようかなって思います。ではまた!