ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』
EP3『シスの復讐』から10年後のお話。
このドラマシリーズの目玉はなんといってもオビ=ワンを、アナキンを、映画と同じキャストが再演しているところ!ユアンとヘイデンがまたスターウォーズに戻ってきてくれた、それだけで感無量です。
世代的にもプリクエル(EP1~3)が一番好きなのです。でもこれまでのスピンオフ作品(ローグワン、ハン・ソロ、マンダロリアン、ボバフェット)そしてシークエル(EP7~9)までもがオリジナル(EP4~6)の方を強くリスペクトした作品でした。
もちろんそれはそれで良い。でもどこかプリクエルが疎外されている気もして少し寂しいものがありました。なのでプリクエルの時代が基盤になっているドラマ『オビ=ワン』には大きな期待を寄せていました。
※ネタバレ注意!
全6話、あっという間。
新しい物語を紡ぐというよりはプリクエル(EP1~3)のエピローグのような作品でしたね。ありがとう;
そう、ルークとレイアはアナキンとパドメの子供なんです!
映画の制作順が前後しているために親たちよりも先にルークとレイアというキャラクターが存在していたので、いまいち二人の子供なんだって感じにくい印象がありました。仕方ないことなんですけどねw
このドラマ『オビ=ワン』はそこを繋げてくれた。
「レイア・オーガナ姫。貴女は賢く、鋭く、優しい人で、母親と同じ資質をもっている。そして心が熱く、恐れ知らずで、真っ直ぐだ。父親によく似ている。あの素晴らしい人たちから素晴らしい娘が生まれた。」
オビ=ワンが幼きレイアに語りかけた台詞で胸がいっぱいになりました。
そして10年ぶり(リアル時間で言えば16年ぶり)の師弟対決・・・。
アナキンがダースベイダーとなり生きていたことを知ったオビ=ワンの気持ち。。複雑すぎて言葉にできない。
映画のアナキンって不安定な面にフォーカスされていて、精神的に弱い人間に見えたかもしれませんが、アニメ『クローンウォーズ』を見てきてるとアナキンってめちゃ強くてユーモアがあって機転も利いて、誰よりも優しいんです。。決して仲間を見捨てない。人間じゃないR2-D2でも。命令を無視してでも助けにいく。
そんな大事な人を守りたいって気持ちが強すぎたばかりに全てを失って、暗黒面に堕ちた。
映画『ローグワン』、アニメ『反乱者たち』、ゲーム『ジェダイ:フォールンオーダー』で出てきたダースベイダーは圧倒的で無慈悲。
あのアナキンが、そんな・・・って信じられない気持ちは自分にもすごくありました。
ドラマ『オビ=ワン』最終回、対決の時。
オビ=ワン「すまない・・・すまないアナキン・・・今までのすべて。」
ダースベイダー「お前がしくじったわけではない、オビ=ワン。」
「アナキン・スカイウォーカーを殺したのはお前じゃない。”私”だ。」
「同じように、お前を葬ってやろう。」
オビ=ワン「わが友は完全に死んだ。・・・さらばだ、ダース」
ダースベイダーに対して”アナキン”って話しかける人物はそうはいない。もしかしたらまだアナキンの心が残っているんじゃないかって信じたい人くらいしか。
アナキンは本当にもういないんだ。それを強く感じさせられました。
貴方は自分のヒーローだった。
でもスターウォーズは悲劇で終わりません。なぜなら希望の物語だから。
ルークとレイアという希望が残っています。将来、彼らがアナキンを救ってくれると。
プリクエル(EP1~3)からオリジナル(EP4~6)へ。ドラマ『オビ=ワン』は素晴らしい橋渡しになっていると思います。
シーズン2は未定みたいですね。まぁ物語的にはこれで十分かなとも思いますが、作るなら当然見たいです!!この時代のキャラクターが本当に好きなので。クワイ=ガン・ジンも、俳優さんは出ませんよ~みたいなこと言ってたのにちゃんと期待に応えてくれて最高でした。この作品を作ってくれてありがとう。
最近のスターウォーズは映画(EP1~9)の間をアニメやドラマシリーズでどんどん描いて肉付けされています。
面白いのが、アニメでしか出ていなかったキャラクターがドラマシリーズの方で実写化されたり、その逆があったりするところ。
それぞれの物語がありながらも相互に関係が結びついて巨大なサーガになっています。パラレルワールドとかではなく、一つの宇宙と映画に紐づいた時間軸で描かれているのでそんなに複雑ってわけでもありません。
スターウォーズは誰でも知っているくらい有名なシリーズだけど、意外と中身は知らないって人も多い。面白いしかっこいいので是非映画から見てみて欲しいですね!
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