ef-ef14の軌跡

【軌跡】黎の軌跡Ⅱ クリア感想!

80時間ほどプレイして、黎の軌跡Ⅱクリアしました!ので感想をひとつ。

 

まぁ・・・まあまあまぁ!でした。

ゲームとしては、すごく面白かった。斬新で作りこまれたバトルシステムに熱中しましたね。今作の戦いもほんと面白い!テンポもあがって更に要素も増えて、完成されたシステムを更に発展させていて素晴らしい。

でも「軌跡」としては、ストーリーの起伏が物足りなかったかな・・・。軌跡シリーズは2作品で前後編みたいな感じになっていて、1作目で新キャラと新舞台のお披露目があり、2作目は伏線を回収しながらより壮大な物語に発展していくものになっています。「空の軌跡SC」「碧の軌跡」「閃の軌跡Ⅱ」はストーリー展開に心が激しく動いたものでした。それらの過去作の水準と比べたら黎Ⅱは物足りなかった・・・。

いろんな伏線は回収されたんだけど、あんまり翻弄されなかったといいますか。黎Ⅰのほうがもっと大事件起きてるし、展開も熱いものがありました。2というより1.5みたいな感じなんですよね。シリーズには珍しい”タイムリープ”という要素があったのに、それが淡々と消費されたのがもったいないなと思いました。

内容は物語上の必然としては納得はできて、これを描写しておかないとねってのはわかる。でももっと劇的にエモーショナルな渦に巻き込んでくれることを期待しちゃっていたので手放しに賞賛はできない・・・。だってこれはそこらへんのRPGではなく軌跡シリーズなので。

 

あと装備のインフレ具合も物足りなかったです。モンハンの上位とG級みたいな感じで2作目はもっとキャラクターが強くなるものなんですが、それが今作はだいぶ抑えられていて、尚更もう一度、黎Ⅰをやってる感があったかなと。それでも中身は詰まってるので開発期間が一年にも満たないことを考えれば十分な品質ではあるんですけどね。それもまた過去作の水準を知ってるからもっともっと・・・と。

 

ストーリーの起伏が小さかったのがイマイチだっただけでお話の良さはありました。

まずはなんといってもレン!

軌跡シリーズの2作目から登場しているレン・ブライト。「空の軌跡」からプレイしている身としてはこんなに大きくなって・・・!と親目線になってしまうw

 

レンは軌跡の中でも特に凄惨な過去を持ったキャラです。元々はPCゲームである「空の軌跡」がPSPに移植されたときにレンの過去話がだいぶカットされていました。あまりにもしんどいお話だったからか修正されて、その後の作品にレンが登場してもその部分に深く触れられることが今までなかったんですが、黎Ⅱではそこに踏み込んでしっかりと決着がつきました。

 

今までの物語を知っていると当たり前のように学校に通ってるだけでも嬉しくなる。しかも生徒会長になって、友達や仲間に囲まれて、学藝祭を目一杯楽しんで成功させたのを眺めてたら。。ほんとに、よかったなって。

あの《殲滅天使》が日常の幸せを受け入れている。エステル、ヨシュアティータにヘイワーズ夫妻、蛇の執行者たちや他にもたくさんの人の想いと頑張りがここに繋がっているんだ・・・。これまで10作品以上に渡っていろいろなことがありましたが、積み重なってこんな景色が見れた。心がいっぱいです。そしてこれこそが軌跡シリーズの最大の魅力だなって思います。

 

スウィンナーディアもそう。過去にけじめをつけられてね、よかったよかった。まぁ因縁ある相手はすでに倒しちゃってるからエピローグ感があったんだと思いますけどねw その後のまとめは必要なので意義のある作品ではありました。

間をおかずに新生帝国ピクニック隊の様子が見られたのは嬉しかったです。4人しっかり揃っていてほしかったけどもw

 

不完全燃焼のままラスボスに向かう足取りは少し重かったですが、戦いが終わって、エンディングで裏解決屋とその関わりのある人みんなが楽しそうに過ごしている様子を見てたら・・・なんかもうみんなが幸せならおk!!って思いました。

リベール王国から始まり、クロスベル自治州、エレボニア帝国ときて、このカルバード共和国もホームグラウンドに思えるようになった。事前情報を見てる段階のときは前のシリーズの方が好きかも・・・新シリーズ好きになれるかなって不安もありましたが、だいぶ染まりました!

 

この感じだとおそらくそのまま「黎の軌跡」と続いていくんじゃないだろうか。空の軌跡も結果的には三部作になっていて、前編+後編+αって構成でしたが、それが黎の軌跡では前編+α+後編の構成になるのかもしれない。そういうことなら納得してあげましょう。できれば次回作も一年後に!ファルコムさん、期待して待っていますね。

 

あとは細かいところの感想ですが、演出力が格段に上がっていた・・!

軌跡シリーズはキャラクター、ストーリー、世界観、音楽、ゲームデザインは他の名だたるゲームと互角あるいはそれ以上のクオリティなんですが・・・グラフィック、モーション、そして演出は劣っているところでした。昔の映画のCGを見ているような感覚で、脳内補正してねって感じだったのが、だいぶ進化してきていて驚きました!

 

さらに細かいところではTフォン(スマホ)やVtuber的な存在、SDGsとか出てきて・・・時代が追いつきすぎ!ネットとかAIはこれまでにも出てきていたし技術水準は納得できるんですが世界観がだいぶ現実と近くなってきてるなと。

 

リゾート島で水着のキャラたちとキャッキャうふふしてきました。

軌跡シリーズの地味だけど好きなところは””と””がしっかりあるところ。激動な一日の終わりにまったりしたパートがあって、そのときの空気感が良い。お話としてはすぐ次の日になっていいところに一旦休憩があるとRPGとしての没入感がいっそう高まる感じがします。

 

今回はリゾートということで。ロケーションも綺麗でホテルのつくりもいい感じでした!一人称でドライブできるの楽しかった~・・ぶつけまくったけどFF15のレガリアみたいに傷だらけにならなくて助かったw 

黎Ⅱになってミニゲーム的な要素がだいぶ増えてましたね。釣り、カードゲーム、バスケ、ハッキング、スニーク潜入ミッション、ドライブなどなど。

 

最後に、もっとも驚いたこと

リラさん!?!?

リベール王国ボース市のメイベル市長のメイドさん・・・ですよね!?なんで貴方がこんなところに!

まさか最新作で「空の軌跡」のサブキャラに会えると思わなかったので驚きましたw またリラさんってチョイスが絶妙なところ。ほんとにサブキャラだからギルド受付のルグラン爺さんとかエルナンさんとかも同格だと思うけれど、正直そこらへんだとあぁ~いましたねぇって感じになったかもしれないなとw 

リラさんは会えると嬉しい。メイベルさんも元気に市長やっているんだろうか・・・あぁ帰りたい、故郷リベールに。。

 

ファルコムさんには新作を作ってもらわなきゃいけないからリメイクはムリだろうけど、「空の軌跡Evolution」のPS4版を出してくれないかな。結局すべての軌跡の源流「空の軌跡」が一番面白いです!ぜひやってみてくださいね。「黎の軌跡Ⅱ」はそのあとで大丈夫デス。それでは以上、感想でした!