今回はNo.51~No.60です。
もう後編の後半ですね!
No.51
―ある兵士から聞いた噂。
強行偵察中、高所から望む敵補給基地は、沈みゆく陽光に照らされ不気味に光っていた。
No.52
―酒場で耳にした噂話。
金持ちの家の上で、大金持ちのまねごとを。これで金運が増せばいいのだが。
No.53
―ある鉄道員から聞いた噂。
設備の保守点検は辛い。夜半までかかり、高所から施設を点検することもある。
No.54
―酒場で耳にした噂話。
仕事も酒を飲む金もないときは、ぼーっとするしかない。布の上で、荒野を眺めながら。
No.55
―酒場で耳にした噂話。
絶景を見たと自慢したいなら、クリスタルの上から辺りを一望するといいだろう。
No.56
―ある採掘師から聞いた噂。
寂れた場所で狙うのは一攫千金。柵の上に登り、日が高いうちに試掘場所を探すらしい。
No.57
―ある聖職者から聞いた噂。
来世の利益を得たいなら、静かに祈るといい。豪雨のような懺悔の涙が、魂を救うとのこと。
No.58
―ある聖職者から聞いた噂。
現世の利益を得たいなら、盛大に祈るといい。霧中に彷徨う魂は、喜捨によって救われるそうだ。
No.59
―ある兵士から聞いた噂。
荒野の風は岩をも削る。風化した柱状の岩の上で、ひたすらに敵陣を監視するらしい。
No.60
―ある採掘師から聞いた噂。
強烈な日射しと廃熱にやられヘタばりそうだが、古代アラグの遺跡は宝の山だ。
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