テスカさんがおすすめしてくれた漫画「ぼくらの」。
ググったら欝!鬱!の嵐
でも同じ作者の「なるたる」や「エヴァンゲリオン」に比べれば全然ましだよってことで、それなら大丈夫かなと読んでみることにしました。
「ぼくらの」は15人の少年少女が地球を守るためにロボットに乗って戦うハートフルSF作品。
そこで一気に興味が湧きましたね!
だってそれって「十三機兵防衛圏」みたいで!
SFは好きなんですけど、あんまり見たことはなくて。
「十三機兵防衛圏」は様々なSF作品のオマージュが詰め込まれていて、もしかしたら「ぼくらの」の成分もあるのかもしれないと思ったわけです。
以下多少のネタバレ注意~
中学生になった時、
ぼくらはもう一人前で自分でなんでもできると思った。
ぼくらは泣いたり笑ったり怒ったり
もう、この世の中のことは
ほとんど知った気になっていた。
でも本当は父や母に守られ社会に守られている
ただの子供だった。
本当の悲しみや喜びや怒りは
そんな日常の中にはなかった。
それを知ったのは
ぼくら15人が集まり
そして、
あれ、
あれに出会ったからだった。
(ぼくらの 1巻冒頭より)
このプロローグがいい。中学生や高校生でこの世の全てがもうわかっちゃったよって気になるのすごくわかる。本当はまだまだ知らないことはあるのに。
読んだ感想としては・・・
鬱であることには間違いない!ですw
もちろんその一言で済ませないでってのはわかるし、そうだと思う。ただ、これを読んで気分が憂鬱になるのは自然なことだと思います。
ロボット「ジアース」の燃料はパイロットの命。つまり一回の戦闘で確実に搭乗者一名は命を落とすってわけですね。勝敗に関わらず。
負けたら地球が消滅してしまうので勝つのは既定路線で、ハラハラさみたいなものはなくて。処刑台に登っていくような落ち着いた気持ちで読めると思います(?)
1巻からこんなですから
『嘘だ!!!』『テスカさんまた、嘘をついた!』『おかしいよ・・・こんなのってないよ!』『貴方を詐欺罪と器物損壊罪で訴えます!』と抗議のセリフが脳内を駆け巡る中、一気に読み進めました。
作者に11巻全部読まされたって感じですね。最後は謎に清々しい気持ちでした。
つらい展開いっぱいあって
そこはまだ飲み込めてはいませんがw
みんなには生きて大人になってほしかった・・・。
この感覚は経験があります。「ペルソナ3」「ニーア」「進撃の巨人」とかと同じ。
見終わった直後はショックのほうが強くて、良かったって気持ちはあんまりなくて
何年もかけてつらさの部分を受け入れて・・・やっと初めて作品の意味合いを感じられる時が来る。
だから今はつらかったって感想ですけど、数年後にはテスカさんのように希望的に思えるかもしれませんね。
心の余裕があるときに一度は読んでみてください!
90年代を感じたんですけど2004年発表でアニメは2007年と意外と新しい(14年前)。あの「アンインストール」はこの作品の主題歌だったんですねw しばらく頭から離れません・・・
アンインスト~ル♪ アンインスト~ル♪